植物繊維バカ日誌2
綿 (ワタ) とは何か?
ー?→
現代の日本では、
綿 (ワタ) というと「木綿 (もめん / キワタ) 」を指す場合が多いといいます。
⇔ ところが、
古代 ~ 中世までの日本では、
綿 (ワタ) というと『 (まわた) 』を主に指していたようです。
(まわた) は動物繊維。
↑ 蚕 (カイコ) の繭 (まゆ) から (まワタ) 。
…
綿 (ワタ) とは →
繊維状のものが絡まりあって「ひとまとまりの状態」になっているもの。
と、あります。
ー;→
(・・; これまで;
綿 (ワタ) ≒ 木綿 (もめん / コットン) と思い込んでいました。
どうやら? 綿 (ワタ) は 繊維の「状態」の事で、繊維の『原料』とは無関係のようです。
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ー 繊維について ー
日本に古くから使用されていた繊維は、木の糸 (樹皮繊維) → 麻の糸 (草皮繊維) → 絹の糸 (動物繊維) → 木綿糸 (
植物繊維) → と順序であったようです。
…
室町 ~ 戦国時代に
→
海外から綿花が輸入されて以来、綿 (ワタ) というと「木綿 (もめん / コットン) 」と定着するようになったようです。
木綿の特徴は、風を通しにくいため → 船の帆
または暖房衣服。肌触りが良く動きやすいので → 兵服。そのほか、火縄銃の素材などにも多用されたといいます。
日本に木綿が普及 (重視) された戦国時代は織田信長の時代。そのため、織田信長の拠点であった尾張国の周囲には『綿花栽培』が奨励されたといいます。中でも、尾張国の鳴海町や有松町 辺りは綿花栽培に適した地で、綿花から採れる木綿は火縄銃の原料にもなったといいます。後ほど、織田信長の時代が終わると →「鳴海絞り」→「有松絞り」などに進展して行ったようです。
ー
→
織田信長といえば
「(1560年)」と事で知られています。
「」が起きた場所は、現在、愛知県名古屋市緑区有松町桶狭間。と住所になっており、いまでも「鳴海・有松絞り」という看板をかかげたお店があるようです。
(・・!いわば!?
「」は『木綿の戦い』であった可能性も考えられます。
*まことか否か?
ー・→
ー 利点と欠点 ー
木綿の利点は水分を吸収するため手拭い (ハンカチ) として使用される反面 ⇔ 水分をよく吸収する事が欠点に映る事もあったといいます。
木綿は火縄銃の素材にも使用されていましたが
火縄銃は
雨 を
苦手としていたようです。
ー
→
織田信長といえば
「(1575年)」と事でよく知られています。
「」では、
織田軍 (
) と武田軍 (
) が衝突
その結果、織田軍 (鉄砲隊) が武田軍 (騎馬隊) に勝利しました。
実はそのとき!
武田軍 (騎馬隊) は「馬」ではなく ⇔『ホース』を使用していれば
織田軍 (鉄砲隊) に勝利できたとも云われています。
*馬 ⇔ ホース /
(・・; 内容は飛んでいますが;
どうやら? 綿 (ワタ) と言葉の中には、
植物繊維、動物繊維、合成繊維、化学繊維が含まれているようです。
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今度は、
「綿 (ワタ) 」→『綿糸 (めんいと) 』と記された場合は?
と疑問が思い浮かんで来ました。
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net 上には、
は『絹糸』生産 ⇔ は「綿糸」生産。載っていました。
の解説
【ぼうせきぎょう】
繊維から糸を紡ぐ産業。を中心に,羊毛,,,化学繊維紡績などの各分野がある。
↑紡績の「綿糸」には (まワタ) も含まれているようです。
…
について
→
の解説
ま‐わた【真綿】
などを煮て引き伸ばして作った綿。じょうぶで軽く、保温力が大きい。防寒用衣類、の原料などに用いる。
(クズまゆ) は、
↑と言葉もヒドい「名前 / 扱い」ようにも思いますが、この (クズまゆ) が『 (まワタ) 』の原料になっているようです。
ー;→
(・・; あんなにも;
ー;→
*不良の (まゆ) が「良い綿 (ワタ) 」になったのが『 (まワタ) 』と事です。
の原料である「 ≒ 絹糸にならない不良の」を知るためには『絹糸』を知る必要に狭まれて来ました。
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の解説
【絹糸】
蚕の繭からとった糸。生糸を含めず、精練した糸のみをいうことが多い。
ー?→
内側のタンパク質・フィブロイン (70 ~ 80%) と外側のタンパク質・セリシン (20 ~ 30%) の二重構造になっており、精練によつて、外側のタンパク質・セリシンを取り除くと光沢が生まれるといいます。
蚕 (カイコ) の繭 (まゆ) から採れる「繭糸 ≒ 生糸」は『絹糸』と誤解していました。
蚕の繭から出る糸を「繭糸 (けんし) 」または『生糸 (きいと) 』といいます。その生糸 (繭糸) を精練してセリシンを除いた光沢のあるしなやかな練糸を絹糸というようです。
*練糸 ≒ 絹糸
【練糸 (ねりいと) 】
生糸を精練してセリシンを除いた光沢のあるしなやかな糸。
【精練 (せいれん) 】
精一杯 → よく練る 事。
【練 (ね) る】
硬い物を柔らかく →「しなやか / なめらか」にする。鍛 (きた) える → 鍛練。磨 (みが) く → 研磨。念入りに仕上げる。
例 : 土をこねる、糸を練る、鉄を錬る、皮革を鞣 (なめ) す、計画 / 構想を練る。
…
絹糸の精練では
→
繊維に付着している脂質やタンパク質を取り除く作業を指し、生糸 (繭糸) に含まれているセリシン (タンパク質) を精練 (除く) すると練糸 (絹糸) ができる。と事です。
*研磨作業 → 光沢。
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ー まとめ ー
糸の原料である 繊維を撚 (よ) り合わせることを「紡 (つむ) ぐ」、引き伸ばすことを「績 (う) む」といい、原料の繊維から糸の状態にするまでの工程を『紡績 (ぼうせき) 』 ⇔ 蚕の繭から出る生糸を数本まとめて撚 (よ) る工程を『製糸 (せいし) 』といいます。
*は『絹糸』生産 ⇔ は「綿糸」生産。
ー・→
「綿糸」と言葉の中には、
木棉 (
植物繊維) のほか、 (動物繊維) も含まれ、を紡いだ糸を と呼んでいるようです。
ー!→
(・・! 絹糸と紬糸は 同じく 蚕 (カイコ) の繭 (まゆ) から生まれるけど、紬糸の原料であるは「綿糸」である? といいます。
*綿糸 ≒ 木綿糸とは限らない?
(・・; これまで;
蚕 (カイコ) の繭 (まゆ) から採れる「繭糸 ≒ 生糸」は『絹糸』と誤解していました。
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