ここは口元の合同コンパ
口元好きの女とは絶対に結婚するな
「サトシ〜〜いっぱい飲むんだよ」
声をかけながら、ミルクを飲ませる。
大分、一回の哺乳量が増えてきて、体重増加も順調になってきた。
哺乳瓶に添える手が小さいながらも智くんと同じように形がいい。
きゅっと握るようにしているのが、愛おしい。
飲み終わった後、俺の服を握って、顔を胸のあたりに擦りつけてくる。
眠い時にサトシがする仕草。
背中をトントンしながら、体を揺らす。
それでも、眠りそうになっては、グズる。
立ち上がって、歩きまわる。
もう少しで・・眠りそう。
そんな時に、携帯のバイブ音が聴こえてきた。
画面を見ると、智くんから。
でも・・・サトシがもう少しで寝そうだから・・・
と、連絡を受けなかった。
サトシの寝かしつけをしてから折り返そうと、考えた。
サトシはその後、ミルクを吐いて、大泣きした。
着替えたりしたら、ぱっちりと目が開いてしまって。
なかなか寝付かなかった。
そんなことしてる間に次のミルクの時間。
また、智くんから連絡が入ったのに、受けられなかった。
どうにかサトシを寝かしつけて、部屋に戻ったら・・・
智くんはもう、眠っていた。
手には、携帯を持ったまま。
小さく丸まって寝ていた。
うっすら汗をかいた額に触れてみると、熱があった。
この頃、ずっと熱がある日が続いている。
アイスノンを頭の下に入れようとしたら、目を開けた。
ぼんやりとした目は俺を見てはくれない。
智くんは手にした携帯をギュッと握った。
震える手で携帯を操作する。
「しょ・・ちゃ・・・」
呼び出し音だけが鳴る携帯に呼びかけた。
「智くん。ごめん。仕事が忙しくて・・・」
呼び出し音が留守電に変わった。
ぐったりとした様子で携帯を持った手がシーツに落ちた。
その途端に目蓋が落ちていく。
「智くん、ジュース飲んで!」
口元にストローを持っていくと、こくん、と一口飲んだ。
続けて、勢いよく飲みほした。
俺がサトシの世話をする間。
智くんの世話をする人を頼まないと・・・
口元ヤバイ。まず広い。

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ふふ、やっぱり安室さんは優しいですね(にこっ
じゃ、大好きっていう思い伝わってるのかな…(お母さんのことを思い出し、口元を緩め