あなたのプレーヤーを見てあなたを見つけてくれる人は必ずいます。

 

（1565年、ブリューゲルの絵画には、カーリングが描かれている）

 

 

 

物語は、スコットランドから始まる。

 

 

スコットランドは、カーリング発祥の地だ。

 

カーリングの大会では、スコットランドを代表する楽器であるバグパイプに導かれて、選手が入場する。カーリング・ストーンの原材料である花崗岩は、ほとんどがスコットランドのアルサクレイグ島で採取される。最古のカーリングクラブは、スコットランドで結成され、世界最古のカーリング・ストーンも、スコットランドで発見されている。

 

カーリングが、セルフジャッジやフェアプレイを尊重するスポーツなのも、スコットランドで生まれたスポーツだからであろう。スコットランドで生まれた他のスポーツ、ゴルフも、セルフジャッジやフェアプレイを尊重する。恐らく、そのような価値観は、スコットランド伝統の、紳士の文化に根ざしているのであろう。

 

スコットランドは紳士の国である一方、プライドが高く、頑固な人が多いと言われている。防衛的だが、しかし一度攻撃されると容赦をしないことから、スコットランドの国花であるアザミ（慎ましやかな花だが、棘がある）に例えられることもある。スコットランドを攻撃しようとしたバイキングが、アザミの棘を踏んで退散した、という言い伝えもある。また、スコットランド代表がラグビーやサッカーの国際試合に出場するときに、しばしば歌われる非公式の国歌「スコットランドの花」では、スコットランドの貴族、ロバート・ブルースがイングランド軍を撃破したバノックバーンの戦いを讃えている。

 

スコットランドでは、男性よりも女性の方が、気性の荒い人が多い、と聞く。

そして、心の温かい人が多い、とも聞く。

 

 

 

イブ・ミュアヘッドは、そんなスコットランドで生まれた。

 

 

スコットランド代表のスキップとして、2014年のソチ五輪で銅メダル、2013年世界選手権で金メダル、そして2011年、2017年欧州選手権で金メダルを獲得した。

 

グランドスラムでは、プレイヤーズ・チャンピオンシップで3回優勝した。若かりし頃は、世界ジュニアカーリング選手権で4回優勝したこともある。

 

 

 

アザミが棘を持つように、ミュアヘッドには気性の荒いところがある。

過去には、ブルームを叩きつけて、壊したこともある。

 

 

 

 

スキップらしい、スキップである。

 

高いプライドを持ち、信念を貫く。

すべてを決断し、すべてを背負う。

 

それは、中部電力時代に藤澤が憧れ、悩んでいたスキップ像に一致する。

 

 

 

「スコットランドの花」には、また、様々な特技がある。

 

 

 

まず、彼女はバグパイプの達人である。

 

バクパイプの世界大会に出場したこともある。

また、自らが出場するカーリングの大会で、演奏したこともある。

 

 

公式ソーシャルメディアプレゼンターを務めるカーリング英国代表のイブ・ミュアヘッド 。ゴルフもプロ級の腕前のイブは：「日本人アスリートは、カーリングも含めてどの競技でも強い。日本にはトップレベルの選手を作る土壌がある。今大会は出場選手も多く、活躍に期待しているわ」

— The Open – 全英オープン (@TheOpenJP)

 

さらに、ゴルフはハンディキャップ2のシングルプレーヤーである。

ゴルフで大学の奨学金を得るほどの腕前であり、本気でプロを目指していたという。

 

 

スコットランド人が、ミュアヘッドを愛さない理由はないだろう。

まさに、スコットランドの「象徴」なのだ。

 

 

 

さて、カーリングに話を戻そう。

 

 

これまで、冬季五輪の女子カーリングで優勝した国は、3カ国しかなかった。

カナダ（1998, 2014）、スウェーデン（2006, 2010）、そして英国（2002）である。

 

スコットランドは、カーリング発祥の地だ。

発祥国としての、プライドがある。

 

カーリングの強国であることを知らしめたい。

そのためには、カナダとスウェーデンに並ぶ、2個目の金メダルが必要だった。

 

 

もうひとつ。

 

彼女の父、ゴードン・ミュアヘッドは、1999年カーリング世界選手権の優勝者で、偉大なスコットランドのトップカーラーであった。しかし、ゴードンが1992年のアルベールビル冬季五輪に出場したとき、残念ながら、カーリングはデモンストレーション競技であった。

 

また、1999年カーリング世界選手権で優勝したとき、ゴードンは控えの選手だった。自分の手で金メダルを取りたかった。おそらく、ゴードンにはそういう思いがあったのだろう。

 

 

 

 

ゴードンの娘、イブは、2013年の世界選手権で、自らの手で金メダルを獲得した。父の夢を、娘が叶えたのだ。さらに、2014年のソチ冬季五輪では、イブは銅メダルを獲得した。正式種目のオリンピックに参加できなかった父が切望していた、五輪のメダルである。

 

家族は大いに喜んだに違いない。

そして、次の冬季五輪で、違う色のメダルを獲得することを、固く誓ったはずだ。

 

 

 

スコットランドの象徴的存在であるミ�
��アヘッドは、「カーリングの聖地」の復権のため、国民と家族の、プライド、精神、そして重責を担い、平昌にやってきたのだ。

 

 

スコットランドは、金メダルに「挑戦」する国ではない。

金メダルが「必要」な国なのだ。

 

 

それを、忘れてはならない。

 

 

 

話を戻そう。

 

 

私達は、この物語の結末を、すでに知っている。

 

しかし、選手達には、背景がある。

 

そして、背景を知ると、あの3位決定戦を、全く異なる視点から見ることができる。

 

 

 

では、ミュアヘッドにとって、3位決定戦を戦うことの意味は何だったのだろう。

 

 

 

「ソチ五輪の自分」を超えられないことは、決まってしまった。

愛すべき祖国、スコットランドには、金メダルが必要だったことも、分かっている。

 

 

 

3位決定戦で負けること。

 

それは、「ソチ五輪の自分」に負けること。

それだけは、絶対に避けなければならないこと。

 

そう考えたかもしれない。

 

 

 

 

そして、そのような考え方は、必然的に、戦いを防衛的にする。

 

 

 

 

 

さあ、すべての準備は整った。

 

いよいよ平昌五輪に、舞台を移そう。

 

 

 

 

 

お読み頂きありがとうございます。

次回もお楽しみに！

突然ですが
レコードが売れているって
ご存知ですか？

では
知らない人に自慢できるかもしれない

現在のレコード事情を少しだけ。

 

音楽と言えば今は配信をダウンロード。
CDも売れなくなってきています。

今売れているCDは

AKBの投票のとき

ジャニーズ、演歌かも。

 

しかも購入する方は

同じCDを何枚も買たりします。

 

それは

アーティストを応援するためでしょうから

悪いこととは言えません。

 

でも

何だかもやっとしますよね・・・。

なぜって

『CD買ったら投票できるよ～』とか、

『CD買うことで歌手を応援できる～』って

売る企業側のお金儲けの目的が

裏にチラチラ見え隠れしちゃうのです。

 

誰かを好きという純粋な気持ちを利用した

商魂たくましいビジネス臭がしちゃうのです。

 

もちろん

ビジネスやお金儲けも

悪いことではありません。

 

ただ

本物志向の音楽フアンは

企業のお金儲けのために

踊らされているって感じだけで

気持ちがダウンします。

そのせいかどうかは分かりませんが

中年から熟年の音楽フアンが

レコードに目を向けました。

 

2009年には2億円市場だったレコード市場が

今や15億円を超え、右肩あがりです！！！

 

ストレス社会という視点でみると

この先も育つ市場だと思います。

 

 

なぜって

仕事に疲れたおじさん達が

若いころの感覚や感情を思い出す

自分を癒すための

「ストレスマネジメント」になるからです。

 

最初はそれが発端だったのでは？

と推測しています。

 

あるいは私のような天邪鬼が

「早い・安い・簡単」という世の中の流れに

反抗したくなったのもしれません。

 

食べれればいいじゃん

早ければいいじゃん

偽物でもいいじゃん

最近

こういうことに心が萎えます。

例えばファミレス。

 

ファミレスはどこにでもあるし

早いし、簡単に食べられます。

CMみたら新メニューにそそられます。

 

そして、行ってみると

CMやメニューの写真と違いすぎませんか？

 

期待が大きい分

何だか騙されたような

がっくりと寂しい気持ちになります。

 

お腹は一杯になるのですが

心は腹ペコのままなのです。

 

感情の満足感がありません。

 

音楽も

携帯やPCで聴く音楽は悪くないし

早く簡単で便利です。

 

便利なのですが

レコード世代の心や感覚は

配信だけで十分に音楽を堪能できません。

 

レコードは

ジャケットデザインがまず楽しみでした。

しかも聴くために雰囲気も整えました。

 

例えるならインスタントコーヒーと

喫茶店で豆からひいた粉を

じっくり落としたコーヒーを飲む感じ。

 

ふかふかのソファーでJAZZの有線放送が流れる

素敵な雰囲気で飲む感じと言ったら

分かってもらえますか？

決定的に違う「何か」が

そこにはあります。

 

過去に本物を知っている世代は

その「何か」が忘れられません。

 

そんな中年達の「何か」を楽しむ姿を見て

若者もレコードに興味を持ったようです。

 

そして

聴いてみたら「めっちゃいい！」と心が感じ

若い世代もレコードを求めるようになりました。

 

アイドルやスターの音楽は配信でOK。

でも、音楽性を追求するミュージシャンの曲は

レコードだと味わいが増すのも理由だと思います。

 

ということで

私もストレスマネジメントのために

レコードプレイヤーを買おう！

と思っています。

 

早くて、安くて、簡単な時代の

心の疲労は

 

時間をかけて、

品質にこだわって

なかなか手にはいらないものに触れてこそ

満たされるからです。

 

無駄な時間、無駄なデザイン、無駄な趣味

私は無駄という贅沢に恋をしています。

 

『レコードプレーヤー♪

何を買おうかなぁ・・・わくわくわく。』

と、絶賛妄想中です。

 

はて

レコードプレーヤー

一体どこで買えるん？

 

 

速攻、アマゾンで検索。

 

あれ、

無駄を楽しむ目的なのに

便利なアマゾンで探すって・・・。

 

うーーん。

 

まっ、いいか(笑)

 

 

showmoreの新しくUPしたMVです。
 

最近発売した７インチ　レコードの

ジャケットデザインを使っています。

 

MVは

ストーリー性のある動画が多いようですが
このMVは
シンプルにジャケットのデザインが動きます。

デザインに命が吹き込まれたようで

引き込まれます。

 

ストーリーがないので逆に

ボーカルの根津さんの声に集中し

彼女の声の質感が耳に残り

 

リズムもデザインの動きに合わせると
取りやすいのです。

レコードプレーヤーを購入したら

１番に聴こーっと。

 

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おはこんばんにちわー