金色限定品ショップ
みなさま、こんいのー
まずは、薮くんの快進撃!!
舞台にドラマにすごい!!
ヽ(*´▽)ノ♪本当におめでとう
さてさて‥‥‥‥
物語は幸せなクリスマスに突入しました
今まで、たくさんモヤモヤ切なくさせちゃった分
どんどん幸せをプレゼントしますね
じゃ、つづきをどうぞ‥‥‥‥
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クリスマス・ラブ ♯11
クルーザーは動き出してから10分もしないうちに
真っ暗な海の真ん中で止まった
それほど桟橋からは離れていない様子だ
私「あれ?止まったね‥‥」
すると伊野尾くんはゆっくりと立ち上がった
伊「さ、行こう」
そう言ってまた私の手をつないだ
私「え、なに?どこ行くの?」
驚いている私の顔をみてふふふと笑う伊野尾くん
私「えー、なに、なにー」
私が何度聞いても、伊野尾くんはニコニコ笑うばかり
それでも、伊野尾くんは手を引いてクルーザーの中をどんどん進む
よく見ると、まわりのカップルもみんなゾロゾロと
同じ方へ進んでいる
進んだ先にはクルーザーの2階へ上がる階段があり
そこから2階デッキへ出るみたいだ
階段の下では女性の店員がブランケットを配っている
私もブランケットを受け取ると
伊野尾くんに連れられて2階デッキへと出た
私「‥‥寒っ」
伊野尾くんは私が持っていたブランケットを
かして、といって取り
私の背中からふわりとかけてくれた
私「ありがとう‥‥」
2階デッキへ上がったカップルはそれぞれ寄り添いながら
夜の海の上に広がる星空を見上げている
みんなで星空観測とかするのかな‥‥‥‥
私が不思議に思っていると
伊「はじまるよ」
伊野尾くんが私の肩を抱き寄せた
‥‥‥‥‥‥‥‥ん?
すると、聞き覚えのある音が私の耳を揺らした
‥‥‥‥‥‥‥‥え
その直後
私達の頭上に明るい光が降りそそいだ
‥‥‥‥‥‥‥‥花火だ
大きな大きな金色の花は
クルーザーにいるカップル達を美しく照らす
伊野尾くんの顔をも美しく照らす
そして、そのあとからやって来た
お腹を震わす音‥‥‥‥
ドドーーーーン
私「‥‥‥‥すごい!」
私は興奮して伊野尾くんを見た
すると、伊野尾くんも興奮ぎみに
大きな口を開けて、すげーって言ってる
そこからは次から次へと上がる花火に
誰もが言葉を失い
お互い寄り添いながら
ただ、ただ
寒い夜空に咲く美しい花に
心奪われた
赤や黄色の花が咲くとき
ちらりと伊野尾くんの横顔を見た
伊野尾くんの美しい横顔は
赤や黄色の色に染まり
とて
神秘的だった
神秘的だった
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥花火
‥‥‥‥‥‥‥‥あの夏の花火だ
私は伊野尾くんと初めて出会った
あの蒸し暑い夏の日を鮮明に思い出した
背中を濡らす汗と
体に貼り付く浴衣
蒸し暑い空気と人混みの熱気
初めて見た伊野尾くんは
掴み所がなく、あざとさ全開の可愛い彼だった
熱の残る砂浜の上で
一緒に寝転がり見上げた花火
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そっか‥‥‥‥
だから伊野尾くん‥‥‥‥‥‥
伊野尾くんが、いっちゃんと山田さんにこそ
ここに来て欲しかった理由が分かった気がした
そして、伊野尾くんもここを
クリスマス・イヴに選んでくれた理由もわかって
胸が熱くなった‥‥‥‥
不意に、ふわりと伊野尾くんが後ろから抱きしめてきた
両腕をぐるりと私の体に巻き付ける
‥‥‥‥‥‥‥‥伊野尾くん
伊野尾くんの冷たいほっぺが
私のほっぺにくっつく
私は伊野尾くんの柔らかいほっぺの感触と
そのすぐ横にある唇を感じて
ドキドキが止まらなかった
伊「‥‥‥‥出会ってくれてありがとう」
‥‥‥‥‥‥伊野尾くん
伊「‥‥‥‥これからもずっと、ずっと、ずっと
そばにいてね。」
私「‥‥‥‥うん。ずっとそばにいる。」
伊「‥‥‥‥もう、俺、離れられないよ‥‥笑」
私「‥‥私も‥‥‥‥」
伊野尾くんの顔がそっと近づいた
熱く潤んだ瞳が私をのぞきこむ
そして、ゆっくりと
唇が重なった‥‥‥‥
花火はクライマックスを迎える
ドンドンと上がる豪華できらびやかな花たち
夜空に咲く大輪の花は
私と伊野尾くんの
そして
山田さんといっちゃんの
思い出の花だ‥‥‥‥
つづく
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思い出のクリスマス・イヴ
綺麗な情景、目に浮かびましたか‥‥
お話はまだまだ続きます
そは
金色の情報や価格、口コミを活用して、お得に購入しよう
くく皆さん、こんばんは!
ようやくパスワーキングも折り返し地点に来ました
今日は運命の輪です
運命の輪
アレフベート: カフ
廻れよ廻れ
ROTAとなりて
廻れよ廻れ
TORAの秘密
解き明かすはTAROTなり
アラビアの三原質
偉大な溶液
回せよ回せ
完全なる物質
アルカナを精製するために
テトラグラマトンを賛美せよ
四つの福音を熟読せよ
ケルビムは何処へ飛んでいくのか
下降するテュフォン
上昇するヘルマヌビス
均衡を保つはスフィンクス
全ては開かれた手によって
賽は投げられた
誰も知らない
どの目にあたるか
隠者のランプの中の星が上に上がっていくと、空から轟音が鳴り響いてきました。
ゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴ…
ゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
音はだんだん大きくなり、雲の渦もみるみる大きくなっていきます。
なんかヤバそう…
フール君も死んじゃったし、私もここで死ぬのだろうか…
恐れながらもこれ以上もうしんどい思いをしなくていいのかもという安堵感が同時に押し寄せる不思議な感覚を味わいながら身を隠すところを探して岩のあたりをウロウロしてました。
やがて上から聞こえていた音は地面と呼応しているのか、地響きがし始め、地震のように地面が揺れ出しました。
神戸での地震のことを思い出しながら、
これはいよいよ終わりかもしれないなぁ、
瞑想したまま死んだらどうなるんだろ?
ヤバいところに堕ちたりするのかな…
とか考えていると…
いきなり轟音が止み、真っ暗だった空がまるで緞帳が開くかのように明るく澄み切って晴れ渡り、渦巻いていた雲の中から大きな車輪のようなものが現れました
なんじゃ、こりゃ?
UFOか
フール君の死を悼むまもなく次から次へと怪現象が起こるってのも…
見ていると、車輪の周りに七つの生き物が集まって来て歌を歌いはじめました
「祝福、呪い、血と涙。
全ては偶然
廻れよ廻れ、
妙なる輪
掴むは汝が手
開かれたその手
幾度廻れど普遍の真理
そこにあり」
輪の上にはスフィンクス、下にはテュフォンとヘルマヌビス。
四隅にはそれぞれ羽を持ち、金色に輝く天使、鷲、ライオン、牛…
生き物達がめいめい自分の場所に着くと、今度は円盤に字が浮かび上がって来ました。
一体何が始まるんだろう…
車輪のようなものがゆっくりと回転し出すと、スフィンクスはそのままにテュフォンとヘルマヌビスは上に行ったり下に降りたりグルグルしています。
スフィンクスが私に言いました。
「道は汝が決めるもの。
今こそ手を開き汝が運命を手にせよ。」
「然り」
「然り」
「然り」
「然り」
四隅の生き物も口を開きました。
続けてテュフォンが口を開きました。
「恐怖、悲哀、欲望」
ヘルマヌビスも声高らかに
「知恵、知識によりて」
と言いました。
すると四隅の生き物達が声を揃えて
「神の御名の元にある祝福と知るべし。
逆もまた然り」
と宣言しました。
そして七つの生き物達が声を揃えて、
「さあ、旅人よ。
汝の道はどこにある。」
と私に問いました。
私の答えはただ一つ。
「先へ。」
フール君が途中で逝ってしまった以上、私には先へ進む義務がある、そう感じたからです。
私が問いかけに答えると突然輪が急回転しだしてギューンという音を立てて回り出しました。
「良き哉。
ならば我らは汝の羅針盤となりて汝が道を示さん。」
スフィンクスがそういうと、今度は七つの生き物も輪と一緒に急回転し始め、どんどん吸い込まれるように小さくなっていきました。
辺りを巻き込みながらどんどん小さくなっていく車輪。
光が車輪に吸い込まれていくように光が集まっていきます。
そしてパーンと弾けたかと思うと何かがゆっくり私の手の上に降りてきました。
それは周りに七つの生き物が美しく彫刻され、針が4本付いたコンパスでした
水銀のマークがTの字を指す方に向けると、光を発します。
「アテー
マルクト
ヴェ…」
上から祈りの声が聞こえてきます。
「旅人よ、そなたの道はまだ続く。
しかと出会うものの全てを
そのまなこで見、
その耳で聞き、
その鼻で嗅ぎ、
その口で味わい、
その肌で感じ、
心に刻め」
今からどんな旅が始まるのか、私は心を震わせていると突然光が射して、私を何処かへ連れていってしまいました
何となく、もしかしたらフール君とまた会えるかもしれない、そんな希望とともに。
続く
ありがとうございました!