りゅうおうのおしごととなら結婚してもいい

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りゅうおうのおしごとの挑戦の歴史は、 その65%が敗北の歴史でもある。

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今日読んだラノベです。
電撃文庫
『ゼロから始める魔法の書11
 獣と魔女の村づくり』
虎走かける イラスト しずまよしのり

(あらすじと感想)
第一章 安定した食料供給
獣堕ちの傭兵と魔女ゼロは南の土地に村を作った。
夏の終わりになり、冬に向け村は保存食が必要になった。
傭兵の開いた酒場は閉店後に村の顔役の相談所になる。
冬は果物と野菜が手に入らず、干し肉などを作る必要だ。
女衆を束ねる元家庭教師『先生』は村が孤立しているという。
傭兵が盗賊を追剥ぎして放逐した影響である。
現在、この村では交易の相手がいない。
独自の産業といえばゼロの扱う魔法である。
村は南部と中部の境界線に存在している。
南部では魔女の差別が未だ根強い地域である。
ゼロは占いによって冬でも獲物の位置がわかる。
傭兵は村人にできるなら魔女を頼らせたくない。
その理由はゼロが魔力のほとんどを失っているからだ。
強大な魔力で不老であった彼女は人と同じ速度で老いている。
翌日。ゼロと傭兵は冬場の狩りをすることに決める。
先生は村人百人を生かす獲物の数を計算してくれた。
その冬。傭兵はゼロの占いで獲物を探しに森に入る。
猪のいるエリアでは無人の食糧庫が存在していた。
傭兵は食糧庫に手をつけず猪を殺して村へと帰る。
村に帰ると大量の小麦粉の束が運び込まれていた。
食糧庫は別の村が猪への捧げものとして用意していた。
傭兵が猪を殺したため、捧げものの小麦粉をお礼に出したのだ。
早速、パンを焼き、シチューと肉を料理皿に取り分ける。
傭兵は湖のほとりのゼロの家までシチューを届ける。
葡萄酒を飲みながら傭兵はゼロと語らい。
その晩は同じ寝床で眠るのであった……。
第二章 教会に行こう
村の木造の大聖堂に盲目の美男子の神父がやってきた。
かつて女神の浄化の裁定官であり、傭兵と縁の深い神父。
傭兵の酒場には元熊の獣堕ち『クマ』が来ていた。
クマは神父に恋人が相談をしていると浮気を疑っていた。
卑屈なクマが立ち去ると鼠の獣堕ちリーリがくる。
神父は人の女をとったりしないと弁護しにきたらしい。
リーリは神父に対して好意を抱いている。
神父と彼女は二人で教会を切り盛りしているのだ。
リーリは食材と大鍋、皿と杯を傭兵に頼んだ。
女衆が教会に集まっているから酒場で彼女は食事をとる。
傭兵は教会に行き、神父にクマの心配事を伝えた。
神父は不貞を疑うことが既に不義であると答えた。
そして傭兵もゼロの浮気を疑ったりしないと指摘し、
ゼロは今回の一件を全て知っていると伝える。
翌朝、店を開けると客はクマ一人と少なかった。
ゼロがクマの恋人の代筆をし、教会へ彼を呼び出した。
教会では村人が勢ぞろいし、恋人は花嫁衣裳を着ていた。
神父は宣誓の言葉を口にし、クマと女房は正式に結婚する。
ゼロは手紙に傭兵への恋心を書き綴っていた。
『一生私の側にいてくれますか?』と書かれていた。
第三章 村のお祭り
村が作られて一年。先生は式典の重要性を話し出した。
開村記念日に盛大に祭りを行おうというのだ。
村の特色は獣堕ちの傭兵と魔女のゼロである。
先生は経験と体験、共感が差別をなくすと息巻く。
そして人々を魔法使いにする祭りを考えたのだった。
魔術の才能をゼロは見分けることができる。
才能のある人物にはウェ二アス王国の魔法学校に推薦文を
書くと言う。魔女の手紙でアルバスの許可も得る。
祭りの準備は先生が取り仕切り、村は活気づいていた。
リーリは犬笛でネズミを操り、子供と踊る催しを行う。
そんな中、先生が石を投げられるという事件が起こる。
軽傷だったが祭りの張り紙には悪意ある脅迫が書かれていた。
傭兵と神父は祭りの中止を考えることに。
先生はまず村人だけで祭りをやればいいと提案する。
そして先生は自分に魔法の才能があるか知りたかった。
祭りという名目ならゼロに頼めると思っていたのだ。
ゼロの書には『狩猟』『捕縛』『収穫』『守護』の四章が
あり、祭りの開催により三人の才能を発掘し
リーリの指揮する鼠と子供の踊りも大成功に終わった。
怪我も事故も喧嘩もない理想的な祭りが終わった。
ゼロは魔法の見習いのための入門書を書いていた。
表題は『ゼロから始める魔法の書』としたのだった……。
第四章 忘れられた約束
7日前にウェ二アス王国は魔女の反乱が起こった。
そしてアルバスと13番の戦いも終わり和平が結ばれる。
王城の裏庭では傭兵がゼロを背に乗せ腕立て伏せをする。
しばらくはゼロとアルバスは魔力が枯渇している。
アルバスは脅迫状に近い手紙を受け取っていた。
約束の品を渡せ……という書き手の怒りを感じる手紙だ。
しかし傭兵たちには約束の心当たりがなかった。
魔法使いとの和平を祝う祭りにアルバスは行くことに。
その護衛として傭兵とゼロも馬車に乗り込んだ。
馬車はフォーミカムの道を外れ、人けのない森へ。
そこでは5人の傭兵が約束の品を奪いにきた。
獣堕ちの傭兵はカンテラを砕き暗闇の中で戦う。
無事に危機を脱すると敵の一人を御者として、
フォーミカムに案内をさせたのだった……。
アルバスを送り届け、傭兵とゼロは祭りの屋台をひやかす。
ゼロを肩車をしてアルバスの演説を聞くことにした。
アルバスは人と魔女の争いをなくすために活動し、
真実の平穏を国にもたらすと締めて喝采を浴びるのだった。
演説を終えたアルバスは傭兵とゼロと祭りを楽しむのだった。
占い屋の魔女と出会い、よくない手紙について占う。
荷馬車の二人組がゼロをさらい、傭兵は貧民街へと探しにいく。
ゼロの魔力反応があったのはどこかで見た古着屋の中だった。
店主の大男はゼロの靴下をもらう約束をしていた。
傭兵を雇い、襲撃したのもそれを手に入れるためだった。
ゼロは大人しく靴下を店主に渡すのだった。
アルバスは占い屋へと問題の解決を告げにいくのだった。
第五章 獣と魔女の結婚ごっこ
傭兵たちはクレイオン共和国の港町であるイデアベルナを
目指して旅を続けていた。
そこで傭兵は結婚式の行列を見つけ木陰へと隠れる。
なんでも獣堕ちを見ると不吉だと言われているからだ。
イデアベルナの門を潜ると街には大勢の花嫁がいた。
秋の終わりに蒼い花が咲く。雪花の祭日である。
多くの人々が結婚するというイベントが行われていた。
傭兵はマントとフードをして裏路地へと入る。
治安の悪い旧市街のボロ宿の厩を大金で泊めてもらう。
外で女の悲鳴混じりの騒音が聞こえてきた。
使用人の娘が御曹司と結婚し、その見せしめのため、
男が花嫁を獣堕ちの宿へと押し込もうとしていた。
傭兵は隙を見て外へ出て、廃教会へと身を隠す。
そこへゼロが来て、二人は結婚式の真似事をする。
誓いの言葉を交わし、ゼロは傭兵にキスを求める。
傭兵はそれを拒否して、ゼロと一緒に祭りを観に行く。
傭兵を利用した宿屋の主人にはボロ宿をゼロの魔法で
燃やすという報復をとったのだった……。
第六章 画伯と開かずの間
水浴びを覗かれたゼロは潜む人影に魔法を使った。
静かな森に轟音が響き、傭兵は慌てて駆けつける。
そこにいたのはボロ服に無精ひげの痩せた男だった。
彼は芸術家と名乗り、吟遊詩人のエドアルドという名前だ。
自然と一体になり、女性の裸体を観察していたそうだ。
彼は妹の画伯と共に暮らし、絵画を売って暮らしていた。
彼を連れて森を進むと一軒の家へと行きあたった。
室内には裸婦画が沢山飾られ、宗教画であるらしい。
妹の画伯は領主に絵を催促されるが二年間描いていない。
芸人の一座に絵画をプレゼントしていた。
領主の命令を聞く騎士たちがエドアルドの家を包囲する。
目的は画伯と絵画であり、玄関を破って入ってきた。
獣堕ちを警戒する騎士たちは室内を荒らして外へでた。
吟遊詩人は妹を殺したと嘘を言って誤魔化す。
実は妹は下働きと入れ替わり、街へと繰り出していた。
そして子供たちを集めて絵画教室を開いていた。
騎士たちは画伯を見つけ、荷馬車へと押し込む。
傭兵は盗賊団を装って絵画と画伯を奪い返したのだった。
画伯キアラは貴族令嬢にからかわれてから絵が描けなく
なってしまった。そしてゼロと傭兵に創作意欲を抱く
逃げる傭兵をゼロが捕縛し、獣堕ちを椅子とする魔女の
絵画が描かれ、その絵画は領主の心を狂わせるのだった……。
(……12巻に続く)
そんな訳で『ゼロから始める魔法の書11』読了です。
今回は書下ろしと作者の気に入った短編で構成されています。
傭兵とゼロが南の地域に村を作った後日譚です。
第二部開始の前に日常回を描いていました。
傭兵は獣堕ちでありながら酒場を経営しています。
村の顔役は酒場で相談事をする風習があるそうです。
冬を迎え、保存食を作るため塩が大量に必要です。
しかし獣堕ちと魔女で恐れられ、村に行商人は来ず。
仕方なくゼロが占い、傭兵は獲物を狩ることに。
この世界では魔女と獣堕ちは共に嫌われものです。
アルバスがウェ二アス王国の主席魔法使いになってから、
人と魔女の和平が結ばれますが未だ差別は残ってます。
盲目の神父とリーリも村へとやってきます。
神父は幾度も傭兵と死闘を交わした元敵役です。
女神の浄化の裁定官という異端審問の仕事をしてました。
リーリは鼠の獣堕ちで19歳であるらしいです。
彼女は見た目が可愛いだけでなく、性格も無邪気で
読んでいてほっこりしてきますね。
そんな二人の再登場は歓迎すべきイベントでした。
ゼロから始める魔法の書は書店から消えたんですよね。
アニメ終了からしばらくして突然書店から消えたので
驚きました。川原礫先生の作品はどこも平積みされてるのに。
こういうのを見るとラノベ業界は厳しいのだと思います。
自分の好きな作品が書店から消えるってショックです。
短編集ではあの変態古着屋のオッサンが再登場。
靴下欲しさに兵士を雇って襲撃してきます。
アニメは一巻の内容を12話でやるという構成でした。
アクディオスの聖女も好きなエピソードです。
なのでアニメでは黒竜島あたりまでやって欲しかった……。
そうすれば傭兵の復讐の旅で二期に続く流れができたはず。
そんな訳で過去リンクを貼っておきます。
これを読んで興味をもってくれたら嬉しいです。
今月はアニメ化した『りゅうおうのおしごと!』が新刊です。
7巻を読んだらやはり過去リンクを貼るつもりです。
楽しみにしていてください。それではこの辺で
ではでは。

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