「老人脳」のヤツには何を言ってもムダ
入院中の母のお話の続きです。
1月15日・・・
母の「胃カメラ&大腸の内視鏡検査」の結果を聞くために病院へ行ってきました。
金曜日の病院からの連絡の様子だと、特に大きな問題はなさそうな感じだったので、
(詳しいお話は⇒)
わたし一人で行きました。
PCのモニターに映し出された映像を見せながら、先生が説明をしてくださったのですが・・・
胃と大腸にそれぞれ2個ずつポリープがあり、
ポリープの周りから継続的に血液がにじみ出ている状態で、
それが原因で貧血状態が続いているということでした。
ポリープの周りからの出血を止めるために、金曜日の検査後から
「ワーファリン(抗凝固剤=血液をサラサラにする薬)」の服用をやめたそうです。
以前の記事(⇒)にも書いたことがあるのですが・・・
「ワーファリン」の投与をやめた場合
「血栓(血の塊)」ができて、
「脳梗塞」「心筋梗塞」を起こしやすいというリスクがあるそうですが、
これ以上「ワーファリン」を飲んでいることで、出血箇所の止血が難しくなり、
(母の場合)ポリープからダラダラと出血が続いて、ずっと貧血状態が続く可能性が高い。
つまり・・・
「ワーファリン」を飲み続けても、飲むのをやめても、リスクがあるということみたいです。
そして・・・
胃と大腸あわせて4個のポリープのうち3こは、そのまま放置しても問題ないのですが、
1こだけ、大腸内で直径2.5㎝以上の大きさになっているので、
これだけは内視鏡手術で切除(摘出)する必要があると言われました。
モニターに映し出された画像を見たところ、大腸をふさぐくらい大きなポリープでした。
金曜日からワーファリンの投与をやめているので、いつでも切除は可能、
切除をしたからといって、特に入院期間が延びることはないという説明だったので、
「なるべく早いタイミングでおねがいします!」
と、お願いしたところ・・・
貧血状態の改善のために、15日の午後から「赤血球液」を輸血。
翌日(16日の午後)に切除をしていただけることになりました。
予想以上にポリープが大きかったそうで、
16日と18日の2回に分けての内視鏡手術になりましたが、
大きな出血もなく、ポリープをすべて摘出することができたそうです。
ワーファリンの投与停止と輸血、ポリープ切除で、母の状態は急激に回復し、
(ワーファリンの投与をやめたことでの)大きな体調変化もなく(現在も)すごしています。
2回目のポリープ摘出の翌日(19日)、病院の相談員の方から・・・
ポリープ摘出の経過も良好なので、
施設の方と連絡を取って、退院に向けての調整を始めたいと思います。
という連絡を頂き、
翌週(24日)に「住宅型老人ホーム」の方(ケアマネージャー)が
病院に実態調査に来てくださることになりました。
やっと退院できそうな感じ・・・(笑)
※ コメント欄は開けておきますが、
ご存知の通り、個人差・地域差・施設による違いが大きいお話なので、
申し訳ありませんが、ご返事は控えさせていただきたいと思います。
老人 革新が、今、確信になる
老人専門ショップ
認知症の患者さんの進行の程度には個人差がある。現在、認知症の進行を抑えるタイプの向精神薬が発売されているが、これらは根本治療ではないので服用し続けたとしても、いずれは認知症は重くなる。
だからといってこれらの薬は無意味ではなく、認知症の進行が遅れた年数はその患者さんにとって有意義なものになるだろう。その理由はその数年が有効に使えるからである。
認知症は60歳代前半でもかなり重篤な人たちを診る。例えば自宅の中にあるトイレに行きつけないとか、トイレでウォッシュレットの扱い方がわからないなどである。このような人は家庭で生活する際には、家族の誰かが四六時中診ていないといけないため、介護の疲労も大変なものだ。介護者が体を壊すレベルである。
認知症の進行状況には謎が多い。内服薬は一見、無意味に見えても、何らかの効果が見えるなら有用である。例えば物忘れは全然変わらないが、夜よく眠るようになったとか、興奮や徘徊が減ったなどである。もし何らかの治療で興奮状態や不眠などの随伴症状が減ったとしたら、介護者の疲労を緩和するなど総合的には意味がある。また、随伴症状が減少することは、認知症の本質的進行を遅らせる要素でもある。
認知症は当初、少しだけ物忘れに気づかれるようになってから、それ以上あまり進行しないように見える人たちがいる。またもう少し重いレベルでも、一定の水準で数年留まる人たちがいるので、認知症の疾患、病型だけでなく、その人の生物学的特性(個性)、家庭ないし施設環境など環境面の影響も大きい。逆に、それらの環境など関係なくかなり早いスピードで進行するタイプもある。
ある時、常時、独語がある統合失調症の患者さんと同じ病室の患者さんがよくトラブルを起こしていた。
独語がある統合失調症の患者さんは会話ができないので、文句を言ったとしても何も伝わらない。またその統合失調症の患者さんは暴力的ではないので、文句を言われたとしても何の反応もなかった。
そのようなことから、大声で文句を言う患者さんの怒声がむしろ問題だったのである。その人は統合失調症でも躁うつ病でもなく認知症ではない器質性疾患であったが、年齢相応の物忘れなど認知症症状は診られていた。この言い方は少しおかしいが、診察時は普通にやり取りができ、一見、認知症がわかりにくいレベルであった。
ある時、あまりに苦情があるので、統合失調症の患者さんを移床させたのである。その後、周囲はかなり静かになった。
ところがである。周囲が静かになったとたんに、その人の認知症が大きく進行し始めたのである。これは日中の刺激が減ったことと関係があると思われた。
老人向けのデイサービスの音楽プログラムで、どのような音楽が認知症を抑制するかと言う調査が行われたことがある。その結果だが、クラシックのような音楽は抑制的ではなく、太鼓やシンバルなどむしろ騒々しいタイプの音楽がむしろ抑制的だったのである。
これは最初の事例の流れを診ると、なるほどと思う結果である。
老人 関連ツイート
だから会うたびに
「食っていけてるか」と僕らに言う
中年は昔、バブルを味わった
だから会うたびに
「稼げているのか」と僕らに言う
僕らは今、飢えもバブルもない
だから会うたびに
「自分らしくやるよ」と彼らに言う
将来嵐の後輩Gが国民的と言われるくらいに人気が出たときに、
「◯◯は嵐のレベルじゃない、格が違う」みたいな寒いことを言う老人にはならないようにしよう。
価値観や評価は人それぞれだもの。