君にクラクラ宮内庁
皇居乾通り一般公開
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ジュウガツザクラ 宮内庁庁舎
道灌濠
坂下門
放浪者からの視点で読み解く宮内庁
たまにTwitterのプロフィールとかで
「ヅカ歴3年の初心者で〜す!」
みたいな人いるじゃないですか
初心者・・・?・・・初心者・・?
さ・・・3年で・・初心者・・・?
じゃあ・・・9ヶ月のわたしなんて・・・
まだ・・ヅカファン・・受精卵・・・ぐらい!?
もしくは生まれたばかりの新生児・・ぐらい!?
というわけで
ヅカファン新生児・ぼのンガーです
そんなクソ浅なファン歴のわたしにとって
凪七瑠海さん・・
最初にかちゃさん(凪七さん)のお名前を拝見したとき
名前が一発で読めませんでした・・(最高学府とは)
「・・・ゴニョゴニョ・・るみ・・さん・・」
「確か89期生の人で・・首席入団した(多分)すごいひと・・」
ぐらいしか知識がなかったんですけれど、必死に調べたところ
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ベルリンわが愛で、あーちゃんにちょっかい出してた
あのちょっとキモくていやらしい役のひとか!
キモくていやらしい役の割に綺麗だったひと!」
と、ピコーン!ときまして
(紅ゆずるサンへの愛の副産物)
あー・・・なるほど・・・
あー・・・あのひとが・・・花組さんと・・・
なるほど・・・ふーーん・・・
なるほど・・・へぇーー・・・
まあ・・1度ぐらい見ておこうかな・・?
みたいなノリだったんですよ
瀬戸かずやさんも出るし
見ておこうね?みたいなノリで
そしたら
音楽が東儀秀樹さん!
おお!そりゃすげえ!
期待値がアガります
そして
どうやら実在の人物らしい?
世界史ファンとしてはアツい
期待値がアガります
蘭陵王、どうやら有名で
宮内庁にも置物が所蔵されてるらしい
期待値は・・ステイ
そして大和は奈良の
一刀彫り、お値段なんと126万円の・・
蘭陵・・王・・・
期待値は・・・
まぁとにかく
観劇するぞ
というわけで
やってきましたKAAT(なんて読むのか知らないけど)
日本青年館みたいな感じ・・ですかね・・?
ショーをやるにはちょっとだけ狭いけれど
お芝居をやるにはちょうどいい小劇場かな
2階席でしたが、前の席との段差がしっかりあるので
視界を遮るものが何もなく、かなりよく見えました
背もたれも高くていい感じ〜・・
ストーリーはある程度予習しておいた、というか
劇団の公式ページを読んでおいたのと
Twitterをやっているので
もうガンガン情報が入ってきましたから(笑)
だいたいの流れはうっすらと「承知しております」状態で
(いろいろとヤバいらしい、と聞いていたのでワクワク)
いよいよ幕が上がり・・・
専科の京三紗さんのナレーションで始まります
お芝居にがっつりとナレーション・・って
本来はアリなのかナシなのかはわかりませんけど
わたしは、すごくありがたかったです
めっちゃ話しが見えてくるというかね
下手に登場人物に長々とセリフで説明させるより
(あ・・・・・異人たt・・ルネサンs・・・)
いっそ明確なナレーションを淡々と入れてくれたほうが
「わかりました!すごくよくわかりました!」ってなりますからね
そして凪七瑠海さん登場
蘭陵王といえば
「美しすぎて仮面をかぶらざるを得なかった」
という、コピーの持ち主なんですけれど
我々一般人にはとうてい理解ができないような「は?」なコピーも
どれぐらい美しかったのか
その美しさがどんなものだったのか
ものすごく丁寧なエピソードが
しっかりと盛り込まれていたので
あの「美しかったが、悪いか」の一言が
すごくストンと腑に落ちましたし
なぜかちゃさんが蘭陵王をやったのか
すごくよくわかりました
だって
かちゃさん
めっちゃ美しいゎ・・・
うわぁ・・すっごぃ綺麗・・
うぉぉ・・スタイルいぃぃ・・
ほんっとにおキレイですよ、かちゃさん
むしろ、キレイすぎて?美しすぎて?
男役としては無理があるんじゃないかと思うぐらい
つまり
美しすぎる武将、蘭陵王
美しすぎる男役、凪七瑠海
はーん・・・
なるほどー・・・
そういうことかー・・・
(多分なにもわかっていない)
でも、美しいだけじゃありませんでしたよ
かちゃさん、お芝居もお歌も本当に素晴らしくて
見てて一瞬たりとも不安になることがありませんでしたし
観劇中に何度も「クオリティ高けぇぇ〜!」と
ゾワ
ゾワビリビリ鳥肌が立ちました
すごい人だったんですね。
反省
んで
宝塚用に作られた劇場じゃないので
すごくシンプルなセットでしたし
キラキラドッカーン!な宝塚らしい演出も
それほどなかった(ほとんどなかった)けれど
専科の悠真倫さんの完璧な演技と
花組さんの組子さんたちの努力の成果で
本当に「これは良い作品」だと思いました
瀬戸かずやさんも最高だったし
ほってぃー・・イイ・・すごくイイ・・
音くり寿ちゃんめっちゃいいじゃん
(この3人に関しては後日ゆっくり書きたい)
わたしの中ではほぼ満点スコアです
そんな偉そうに「満点」とか言えるほどたくさんの作品を
見たわけではないんですけれどね、あっはっは
冒頭にも書いた通り、SNS等で見る限りでは
「かなりシュールw」と言われて(笑われて?)いたんですが
わたしの中では「いや、これめっちゃいいぞ」って思うんですよね
確かに舞台セットの面などでは、もうちょっと工夫が欲しかったというか
あの馬で駆け抜けるシーンはどうにかならなかったのだろうか・・とか
(だってもうあれは誰が見てもジョーバですよ、ジョーバ)
あとは、もうちょっと木とか・・華麗な装飾があってもよかったのでは・・とか
皇太子がものすごくジュリアナ東京っぽくてツラい(年がバレる)・・とか
でもまあそこらへんは「お芝居」メインだとしたら納得だし
(本当にテーブルと椅子だけのお芝居もあるからね)
そのかわり本当に「いいお芝居」だったと思うんですよ(しつこい)
わたし個人の意見ですが・・
これは、かなりメッセージ性の高い作品だったように感じました
面倒くさい独り言モードに入りますが・・
こんな平和な日本でも毎日のように誰かが性被害の被害者になっています
それは電車内での痴漢から、実の親による我が子への性的虐待に至るまで
目を覆いたくなるような、耳を塞ぎたくなるような、信じられないような
恐ろしく悲惨な性被害が文字通り「そこらへん」にあるのが現実です
蘭陵王も、洛妃も、子供のころから「性的虐待の被害者」として育ち
しかもそれが「生きるために(衣食住のために)拒めなかった」
という、あまりにも過酷で悲しい運命
なによりも皮肉なことに
この手の加害者には罪の意識がない場合も多い・・という
盗賊の親分は最後にしゃあしゃあと「お前を愛していた」などと言ってみたり
皇太子(のちの皇帝)も「悪気はなかった」だの「自分も辛かった」だのと・・
被害者にしてみれば「冗談じゃねえぞ」と思うところでしょうが
それを「言える立場」になるまでにどれほど苦労をしたことか
加害者は「可愛いがってやる」「教えてやる」「守ってやる」「愛してやる」
なんていかにも「私は悪くないんだ」「私はお前のためを思って」と言いながら
「あんたらはなにひとつ与えていない、奪っているんだ」by蘭陵王 なんですよ
これって、蘭陵王と洛妃のスペシャル苦労ストーリーというわけじゃなくて
普通にわたしたちの社会でも繰り広げられている「ハラスメント問題」っすよね
なにも性的なハラスメントばかりではなく、精神的な我慢や苦痛を強いてくる
親、上司、同僚、夫、妻、ボス猿みたいなママ友、けっこう多いんじゃないっすかね
蘭陵王を最初に拾った村の領主も
次に蘭陵王を我が物にした盗賊も
洛妃にスパイ教育をした隣国のお偉いさんも
(ついでに今考えると、まどかちゃんを育てたグイド司教も)
めっちゃモラハラ・パワハラ・セクハラの塊っすわ
そして被害者は深く傷つき、いつか自分などどうでもよくなる
そりゃそうですよね、そんなんされたら「自分は汚れてしまった」とか
「こんな辛い目にあうならもう死んでしまいたい」とか思いますよ
人間としての尊厳を地の底に叩きつけられるようなもんですからね
そしてこの作品から
生きているかぎり辛い記憶が消えることはないかもしれないし
ある日、運命のように誰かに出会って、突然に愛を知るなんて難しいかもしれない
けれど、生きてなくちゃダメなんだ、生きていればいいことがあるかもしれない
死にたくなったら、生まれ変わったと思えるほど、遠くへ逃げてしまえばいい
自分のことなど誰もしらないような土地へ逃げて
また最初から赤ん坊のように生きていけばいい
というメッセージを
最後のふたりの「あ〜」「あ〜?」「あ〜!」という
まるで言葉を覚えて行く赤ん坊のような会話から
なんとなく感じた(勝手に感じた)わたくしです
あとは、あれね、やっぱり
人が嫌がることはしない!by京ママ
これね、すごい大事ですよね
ほんとうに、大事
「これはこの人にとって快か不快か」「これは相手に歓迎されるか」を
まず相手の立場に立って考えた上で行動できたら一番いいんですけれどねぇ
でもねぇ、まあ、自分の気持ちにすらちゃんと向き合えないわたしたちが
他人の気持ちを正しくわかる・理解するってのは確かに難しいんですけどねぇ
だからこそ、相手が「いやだ」と言ったらすぐにやめる、ただそれだけですよね
ただそれだけで、我々は、うんと生きやすい世界を作っていけるのではないでしょうかね
蘭陵王、あともう1回観に行く予定です
今回の公演のビッグな目玉のひとつでもある
「瀬戸かずやさんの新境地」については
その時にまた書きたいと思います
\(^o^)/
宮内庁に対する評価が甘すぎる件について
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一時、やめることも検討されたが、警備上の理由や一般乗客との同乗だと負担が大きいとのJRからの要望もあり決まったという。 https://…
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